親鸞(一一七三?一二六二)を開祖と仰ぐ教団の宗名。親鸞の主著「教行信証」教巻冒頭に釈尊の出世の本懐(釈尊がこの世に出現した本来の目的)の経たる大無量寿経が、〈真実の教〉であり、本願・名号を説く〈浄土真宗〉(浄土門の真実の教えの意)であると示されたことによって、宗名を本願寺派では浄土真宗、他派では真宗と称する。
本願名号(阿弥陀仏の本願によって与えられた南無阿弥陀仏という名号)を全領(そのまま受けとめる)する信心によって他力往生が決定し、その後は報恩感謝の念仏の生活となると強調する。
親鸞の曾孫覚如(一二七〇?一三五一)の代に本願寺を称し、本願寺教団は第八世蓮如(一四一五?九九)にいたって飛躍的に拡大し、庶民の支持をえた。江戸時代のはじめに本願寺は、東西に分かれたが、同じ法統を受ける宗派が十派あり、真宗十派と称する。
ただし、浄土真宗という宗名は、浄土宗からの反発もあって明治五年(一八七二)になって初めて名乗るようになったもので、近世までは普通、 一向宗と呼ばれていた。
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