浄土真宗 寺院 真宗大谷派 お寺 お東 東本願寺を本山とするお寺 東京都 港区 都内


真宗大谷派の特徴

Q 戒名がないわけは?

A 浄土真宗では「戒名」とはいわず、「法名」という。出家して仏教徒になるときに、仏・法・僧に帰依し、「殺生をしない」など五つの戒め(三帰五戒)の遵守を誓う。これを受戒という。しかし、浄土真宗では、人々は阿弥陀仏の本願のはたらきによって救われるとするため、「戒め」という考えの必要がなく、したがって戒名はない。
 法名は二字で、その上に「釈」をつけ、「釈○○」とする。「釈」はお釈迦さまの弟子(仏教徒)であることを示している。なお女性の場合、「釈尼○○」と「尼」の字を入れる。
 他宗のように居士、大姉・信士・信女などのいごう位号はつけないのが本来である。

Q 大谷派と本願寺派の違いは?

A もともと教義的なことで分派したわけではないが、さまざまな違いがある。
 両派の違いは、お内仏(仏壇)の荘厳(おかざり)のしかたを見れば一目瞭然。亀の背中に乗った鶴が口にれんじく蓮軸をくわえた姿のつるかめ鶴亀しょくだい燭台(ろうそく立)があれば大谷派。これに対して本願寺派では、銅に漆塗りのせんとくせい宣徳製の燭台が用いられる。
  また、焼香の回数も、大谷派では二回、本願寺派では一回と決められている。
 本山の伽藍配置も、御影堂と阿弥陀堂の位置関係が逆になっている。大谷派では阿弥陀堂が左である。さらに、堂内の外側の柱が大谷派は丸、本願寺派は角、畳の敷き方も大谷派は縦、本願寺派は横になっている。
 このほか、たとえば、もんしゅ門首(大谷派)ともんしゅ門主(本願寺派)、御文(大谷派)と御文章(本願寺派)----蓮如の有名な書簡-----など、呼び方が違っていたり、僧侶の衣の色が違う。『正信偈』をはじめ読誦する勤行本は同じだが、節まわしに違いがある。

Q 真宗十派の本山は?

A 大谷派の本山の真宗本廟(通称、東本願寺)と、本願寺派の本山の本願寺(通称、西本願寺)は、ともに京都市下京区にある。
 他の八派の本山は、次のとおり。
●高田派 専修寺(三重県津市)
●仏光寺派 仏光寺(京都市下京区)
●興正派 興正寺(京都市下京区)
●三門徒派 専照寺(福井県福井市)
●誠照寺派 誠照寺(福井県鯖江市)
●山元派 證誠寺(福井県鯖江市)
●出雲路派 毫摂寺(福井県武生市)
●木辺派 錦織寺(滋賀県野洲市)

Q 浄土真宗は、現在いくつに分かれているか?

A 「真宗十派」といわれる一〇派が真宗教団連合を結成している。それらは親鸞の血縁の本願寺ゆかりの派と、親鸞の高弟を中心とする門徒集団の流れをくむ派とからなる。
  本願寺は、覚如(親鸞の末娘覚信尼の孫)が親鸞の祖廟を寺院化したもので、自らの血縁と法脈(親鸞の教えの継承)を合わせ留守職として代々これを相承していくことにした。この流れにあるのが、京都の大谷派と本願派の二派である。それぞれ「お東さん」「お西さん」の呼び名で親しまれている。
 一方、高弟ゆかりの門徒集団では、しんぶつ真仏を中心とするたかだ高田門徒、しょう性しん信を中心とするよこそね横曽根門徒がよく知られている。こうした
門徒集団の流れをくむ諸派、高田派・ぶっ仏こうじ光寺派・こうしょう興正派・さんもんと三門徒派・じょう誠しょうじ照寺派・やまもと山元派・いずもじ出雲路派・きべ木辺派の八派である。
 なお宗派の名称に「浄土真宗」と冠するのは本願寺派だけで、ほかは「真宗○○派」という。
 真宗十派以外では、親鸞の布教の拠点いなだ稲田のさいねん西念じ字(単立別格本山・茨城県)、じょう浄こうじ興寺(真宗浄興寺派本山・新潟県)、にょしん如信開基のがんにゅうじ願入寺(原始真宗大網門跡大本山・茨城県)などがある。

Q お釈迦さまを仏壇にまつらないのは、なぜ?

A  仏教の始祖であるお釈迦さまは、対機説法といって、聞く人に応じて教えを説いた。そのため仏教には八万四千の法門があるといわれている。
   浄土真宗では、お釈迦さまが説いた阿弥陀仏の救いをよりどころとしているので本尊に阿弥陀仏をまつる。これは同時にお釈迦さまをまつっていることでもある。

Q 他宗との違いは?

A 浄土真宗が他宗と際立って違う特徴を、思想や仏事作法などから見ると次のようになる。
@自力より他力を重視
自分の心や自分の修する善根を積んで浄土へ往生しようとするのは、しょせん限りある自力の念仏である。
 これに対し、阿弥陀仏の衆生を救わずにおれないという本願力を、疑うことなく信じ、感謝の心とともにとなえることを他力の念仏という。
A在家仏教を貫く
親鸞は肉食妻帯して非僧非俗の立場を貫き、出家・在家にかかわりなく、阿弥陀仏の本願を信じれば救われるとし、在家仏教を確立した。
B迷信を排除、占いやタタリを否定
阿弥陀仏の本願を信じ、心に念仏をとなえることによってのみ救われるとし、現世祈祷・まじない・占いを行わず、お守り札・日の吉凶などを頼りとしない。
C戒名ではなく法名という
浄土真宗では戒名とはいわず、法名という。また本来、位牌を用いる習慣がなく、過去帳や法名軸をかける。
D焼香の作法
抹香をつまんで香炉に入れるとき、額の位置で"香をいただく"という動作をしない。
  また、線香は折って横にねかせてそなえる。
E念珠は礼拝の法具
念珠(数珠)は阿弥陀仏を礼拝するときの法具であり、念仏の回数を数えるために玉をくったり、すりあわせて音を出したりしない。
   このほか、F『般若心経』を読まないG施餓鬼(飢えに苦しむ生類や弔う者のいない死者の供養)を行わず、お盆に死者の霊を迎える精霊棚を安置する習慣がないHとうば塔婆供養を行わないI堂舎の特徴として、本尊を安置する内陣より参詣者を収容する外陣が広くなっているケースが多い。これは浄土真宗が念仏道場を中心に発展したことによる。

Q よりどころとする経典は?

A 浄土教の流れにある諸宗派と同じく、浄土三部経(『仏説無量寿経』『仏説観無量寿経』『仏説阿弥陀経』)を根本聖典とするが、なかでも『仏説無量寿経』は、親鸞が「真実の教えはこの経典である」と位置づけ、浄土真宗ではもっとも重要なものとされる。
 『仏説無量寿経』(『大無量寿経』または『大経』ともいう)には、衆生をすくわずにはおかないという、阿弥陀仏の四八の誓い(本願)が説かれているが、なかでも十八番目はその根本をあらわすもので「念仏往生の願」とも呼ばれ、阿弥陀仏の誓いを信じ、心を領受し、念仏をとなえる信心の人となったならば、生あるうちに必ず浄土へ生まれることができるとする。
 『仏説観無量寿経』(略して『観経』ともいう)は、「王舎城の悲劇」といわれる物語を中心に、お釈迦さまが、悩み苦しむ人間にとって念仏が大切であることを説いている。
 「仏説阿弥陀経」(『小経』ともいう)には、極楽浄土の壮麗なる様子が描かれ、「浄土に生まれるためには阿弥陀仏の名号を一心不乱にとなえよ」と念仏の行をすすめ、さらに諸仏たちが念仏による救いの正しさを証明していることを説く。

Q 浄土真宗の本尊は?

A 本尊とは信仰のよりどころとなる仏さまのことで、浄土真宗は派を問わずすべて阿弥陀仏一仏である。本尊の形態には、木像と絵像と名号がある。

Q 「南無阿弥陀仏」とはどういう意味?

A もとはインドの言葉で、「阿弥陀」は限りない命(無量寿)と、はかりしれない光明(無量光)をあらわす。
 また「南無」には「頼りにする、信ずる、帰依する」といった意味があることから、「南無阿弥陀仏」とは「無限の命と光明をそなえた仏さま、あなたを信じ、頼りにします」という意味になる。
 なお、阿弥陀仏は「阿弥陀如来」ともいうが、「如来」とは「真如(真理)の世界から救うために来てくださる」ということを意味している。




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